投稿日:2023.5.25
矯正したのに歯並びが悪くなるのはなぜ?原因とキレイな歯並びを保つ方法を解説
こんにちは!
横浜駅西口から徒歩3分の歯科矯正専門医院、横浜駅前歯科・矯正歯科です。
いつも当院のブログをご覧いただきありがとうございます。
「せっかく矯正治療を受けたのに、時間が経つと歯並びがまた悪くなってしまう」
そんな経験や不安を抱える方は少なくありません。
実は矯正後の歯並びの乱れには、保定装置を使わなくなったり、
舌の癖や歯ぎしりがあったりなど、見落としがちな原因が潜んでいます。
この記事では、歯並びが悪くなる主な理由と、後戻りを防ぐために日常でできる対策をわかりやすく解説します。
矯正の効果を長く保つために、ぜひ参考にしてみてください。
矯正したのに歯並びが悪くなる原因
矯正治療を終えたあとでも、歯並びが崩れてしまうケースには共通するいくつかの原因があります。
せっかく時間とお金をかけた治療を無駄にしないためにも、それぞれの原因を理解し、日常の中で意識することが大切です。
ここでは、代表的な6つの原因を解説していきます。
保定装置(リテーナー)を使用していない
矯正したのに歯並びが悪くなる原因の一つ目は、保定装置を使用していないことがあげられます。
矯正治療が完了したあとも、歯は元の位置に戻ろうとする性質があります。これを「後戻り」と呼び、
その防止に欠かせないのが保定装置(リテーナー)です。
矯正によって動かした歯は、周囲の骨や組織が安定するまで時間がかかります。
そのため、保定装置を一定期間しっかり装着することが、整えた歯並びを維持するためにとても大切です。
「矯正が終わったからもう大丈夫」と油断してリテーナーの使用をやめてしまうと、せっかく整えた歯が少しずつズレてしまい、
治療前の状態に戻ってしまう可能性があります。
♦さらに詳しく知りたい方はこちら≫矯正後の保定はどうして大事なの?理由を解説していきます!
舌癖(ぜつへき)や口呼吸などの悪い癖がある
矯正治療後の歯並びが乱れる原因として見落とされがちなのが、日常の悪い癖です。
中でも「舌癖(ぜつへき)」と呼ばれる舌で前歯を押す癖や、
口を開けて呼吸する「口呼吸」は歯に余計な力がかかりやすく、歯列のバランスを崩す原因になります。
特に舌は、無意識のうちに歯並びに影響を与える強い筋力を持っています。
正しい舌の位置は、上あごの内側に軽くつけている状態です。
舌が正しい位置に収まっていないと、前歯が押し出されて突出したり、すき間ができてしまうこともあります。
また、口呼吸が習慣化していると唇の力が弱まり、歯を内側から支える力が失われやすくなります。
♦舌癖に関するブログはこちら≫舌癖って何?矯正との関係性について
歯ぎしりや食いしばりがある
歯ぎしりや食いしばりは、本人が気づかないうちに強い力を歯にかけてしまう悪習慣のひとつです。
特に就寝中は無意識のうちに繰り返されることが多く、矯正で整えた歯並びにも大きな負担を与えてしまいます。
歯ぎしりや食いしばりが続くと、歯が徐々に移動したり、歯列全体のバランスが崩れたりすることがあります。
また、歯のすり減りや詰め物の破損などのトラブルにつながるケースもあるため、早めの対策が必要です。
もし「朝起きると顎がだるい」「歯が欠けている」「詰め物がよく取れる」などの症状がある場合は、
歯ぎしりの可能性を疑ってみましょう。
♦合わせて読む≫食いしばり(TCH)と矯正治療
横向きに親知らずが生えている
横向きの親知らずも、矯正後の歯並びに影響を与える原因のひとつです。
奥に生えてくる親知らずが正常にまっすぐ生えず、斜めや横向きに生えてくると、
周囲の歯を押し出してしまい歯並びを乱すことがあります。
特に矯正治療後は、歯が動きやすい状態になっているため、親知らずの生える力によって歯列にズレが生じやすくなるのです。
また、親知らずが炎症を起こすと、腫れや痛みだけでなく、周囲の歯や骨に悪影響を及ぼすこともあります。
矯正を考えている段階や治療中に、親知らずの有無や状態をしっかり確認し、必要に応じて抜歯を検討することが大切です。
♦親知らずに関する他ブログ≫矯正治療と親知らずの関係|必ず抜かなきゃダメ?
部分矯正をしていた
場合によっては、部分矯正も矯正治療後の後戻りの原因の一つです。
部分矯正は気になる部分だけをピンポイントで整える方法ですが、
全体の歯列バランスを考慮しないと後戻りしやすいというデメリットがあります。
歯は互いに影響し合っているため、一部だけ動かしても周囲の歯がその力に引っ張られてしまい、
結果的に歯並びが崩れることがあります。
また、部分矯正は短期間で済む場合が多いため、歯や骨が完全に安定する前に治療が終了し、
保定期間が不十分になるケースも少なくありません。
部分矯正を検討する際は、自分の歯並びや嚙み合わせの状態を歯科医師とよく相談し、
全体のバランスを考えた治療計画を立てることが重要です。
♦部分矯正が気になる方はこちらもご参照ください!≫治療期間が短いのはなぜ…?~部分矯正の魅力~
もともとの治療計画に問題があった
矯正治療は綿密な計画に基づいて進められますが、治療計画自体に問題があると、
せっかく矯正しても歯並びが悪くなることがあります。
例えば、歯の移動量や方向が不適切だったり、嚙み合わせのバランスを十分に考慮していなかったりした場合です。
治療計画が不十分だと歯が安定しにくく、後戻りや歯列の乱れが起こりやすくなります。
また、患者さんの骨の状態や癖、生活習慣まで考慮しない計画では、長期的な維持が難しくなります。
信頼できる歯科医師のもとで、患者さん一人ひとりに合った詳細な治療計画を立てることが大切です。
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矯正したのに歯並びが悪くならないための対策
矯正治療で美しい歯並びを手に入れても、その状態を長く維持するためには日々のケアや習慣の見直しが欠かせません。
歯並びが再び悪くならないようにするためには、治療後のポイントをしっかり押さえておくことが大切です。
ここからは、具体的に実践できる効果的な対策を順にご紹介します。
保定装置(リテーナー)を使用する
矯正治療後の歯並びが悪くならないためには、保定装置を使用することがとても大切です。
矯正治療で動かした歯は、治療が終わってもすぐに安定するわけではありません。
骨や歯ぐきが新しい位置に順応するまでの間、歯は元の位置に戻ろうとする力が働きます。
そこで重要になるのが保定装置(リテーナー)です。
リテーナーを正しく装着することで、矯正後の歯並びをしっかりキープし、後戻りを防げます。
使用期間や頻度は個人差がありますが、歯科医師の指示を守って装着しましょう。
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虫歯や歯周病の治療を受ける
虫歯や歯周病の治療を受けることも、矯正後の後戻りを防ぐうえでとても大切なことです。
虫歯や歯周病は歯や歯ぐきの健康を損なうだけでなく、歯並びの安定にも悪影響を及ぼします。
特に歯周病は進行すると、歯を支える骨や組織が弱くなり、歯が動きやすくなってしまうため注意が必要です。
治療をきちんと受け、日々のケアを徹底することで、健康な歯と歯ぐきを保ち、矯正の効果を長持ちさせることができます。
定期的に歯科検診を受けて、虫歯や歯周病の早期発見・治療に努めましょう。
MFT(口腔筋機能訓練)で悪習癖(あくしゅうへき)をなくす
舌の位置や口の周りの筋肉の使い方に問題があると、歯並びが崩れる原因になります。
そんな悪習癖を改善するために効果的なのが、MFT(口腔筋機能訓練)です。
MFTは、舌や唇、頬の筋肉の正しい使い方をトレーニングし、
正しい嚥下(飲み込み)や呼吸の週間を身につけるための専門的な訓練です。
これにより、歯にかかる不自然な力を減らし、矯正後の歯並びを安定させることができます。
歯科医院で指導を受けながら続けることで、悪習癖を根本から改善し、後戻りのリスクを大幅に減らせます。
歯ぎしりや食いしばりに注意する
矯正治療後の歯並びを守るためには、日常的な歯ぎしりや食いしばりにも注意が必要です。
無意識のうちに強い力が歯にかかると、せっかく整えた歯が少しずつ動いてしまい、歯列が乱れる原因になります。
特に夜間の歯ぎしりは自覚しにくく、知らず知らずのうちに歯に大きなダメージを与えていることもあるのです。
朝起きたときに以下の症状があれば、歯ぎしりしている可能性があります。
- 顎がだるい
- 肩こりがある
- 歯がすり減っている
必要に応じて歯科医師に相談し、自分に合った対策を取り入れていきましょう。
後戻りしにくい治療計画をたてる
矯正治療の成功は、始める前の「治療計画」にかかっているといっても過言ではありません。
歯並び・嚙み合わせの状態・骨格・筋肉のバランスなどをしっかりと診断し、
長期的に安定するような治療方針を立てることが、後戻りを防ぐカギになります。
無理な歯の移動や、見た目だけを重視した治療は、
一時的に整って見えても時間が経つと歯列が崩れてしまうこともあります。
だからこそ、経験豊富な矯正専門医による精密な計画が重要です。
また、矯正後の保定期間やアフターケアについてもあらかじめ見据えた計画を立てておくことで、
治療後も安定した歯並びを維持しやすくなります。
「矯正したのに歯並びが悪い」と感じないようにしっかり対策法を守りましょう
矯正治療後に歯並びが崩れてしまうのは、リテーナーの不使用や悪習癖、歯ぎしり、親知らずなど、
さまざまな要因が関係しています。
せっかく整えた歯並びを長く保つためには、日々の習慣やケアがとても大切です。
正しい保定装置の使用や虫歯・歯周病の予防、MFTによる癖の改善、
そしてしっかりとした治療計画のもとで進めることが、後戻りを防ぐためのポイントです。
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