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投稿日:2025.11.14

矯正中にタバコを吸ってもいいの?アイコスや電子タバコの影響も解説

みなさん。こんにちは!
横浜駅前歯科・矯正歯科です。

紙タバコ 電子タバコ

「矯正治療中なのですが、タバコは控えた方がいいのでしょうか?」「アイコスなら影響は少ないですか?」
横浜駅前歯科・矯正歯科では、特に働く世代の患者様から、このような質問を多くいただきます。
仕事の息抜きやストレス解消としてタバコを習慣にされている方にとって、治療期間中の禁煙は大きな課題となるでしょう。
実は、従来の紙巻きタバコはもちろん、最近普及している加熱式タバコや電子タバコも矯正治療の効果に影響を与える可能性があります。
しかし、その理由や具体的な影響については、正しく理解されていない方も多いのではないでしょうか。
本記事では、喫煙が矯正治療に与える影響について詳しく解説するとともに、禁煙が難しい方への現実的な対処法についてもご紹介します。
より効果的な治療結果を得るために、ぜひ最後までお読みください。

矯正治療中の喫煙で起こる問題とは?

矯正治療中の喫煙は、治療の妨げになるだけでなく、お口の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。
その理由を詳しく見ていきましょう。

血流の低下が歯の動きを妨げる

歯周病 歯槽骨 

矯正治療は、歯を少しずつ動かして理想的な位置に整えていく治療となります。
歯を動かすためには、歯槽骨と呼ばれる歯を支えている骨の代謝と再構築が必要不可欠です。
骨が溶けて、また新たに作られることで、歯が移動していきます。
この骨の代謝には、十分な栄養と酸素が必要であり、それらは血液によって運ばれます。
しかし、タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させる作用があるため、歯周組織への血流が悪化するのです。
その結果、歯槽骨の代謝に必要な栄養や酸素が十分に供給されなくなり、歯の動きが遅くなったり治療期間が長引いたりする可能性があります。
せっかく時間をかけて矯正治療を受けても、喫煙によって治療効果が弱まってしまうのは避けたいですよね。

感染・炎症リスクの上昇

喫煙は、歯肉炎歯周病のリスクを高めることが知られています。
タバコに含まれる有害物質は、歯ぐきの免疫力を低下させ、細菌感染を起こしやすくします。
矯正治療中は、装置が付いているため歯磨きがしにくく、プラーク(歯垢)が溜まりやすい状態です。
喫煙によってさらに歯周組織の抵抗力が弱まると、溜まったプラークによって炎症が長引いたり、重症化したりする可能性があります。
当院では、患者様一人ひとりに合わせたブラッシング指導を行っていますが、喫煙によってその効果も十分に発揮できなくなってしまいます。

アイコスや電子タバコの影響は?

近年、紙巻きたばこの代替として、加熱式タバコや電子タバコを使用する人が増えています。
これらのタバコは、矯正治療中に使用しても問題ないのでしょうか?

アイコスはニコチンを含む

紙タバコ 電子タバコ 禁煙

アイコスなどの加熱式タバコは、紙巻きたばこのように煙を発生させませんが、ニコチンは含まれています。
ニコチンによる血管収縮作用は、紙巻きたばこと同じであるため、歯の動きにも悪影響を及ぼす可能性があります。
「煙が出ないから安全」というわけではなく、矯正治療中は控えることが望ましいです。
ニコチンは依存性が高いため、なかなか禁煙できない方もいるかもしれません。
しかし、矯正治療の効果を最大限に引き出し、治療期間を短縮するためにも、禁煙への努力が重要です。

ニコチンフリーの電子タバコを選択肢に

ニコチンを含まない電子タバコは、加熱式タバコや紙巻きたばこと比べて、矯正治療への影響は少ないと考えられます。
特に、日本で販売されているニコチンゼロの電子タバコであれば、比較的安全に使用できるでしょう。
ただし、水蒸気や香料による刺激や、プラークの沈着による歯ぐきの炎症などが全くないわけではありません。
矯正治療中の喫煙で最も重要なのは、“吸いたい”という習慣とどう付き合っていくかです。
ニコチンを含まない電子タバコに切り替えることで、喫煙の習慣を維持しながら、ニコチンによる悪影響を軽減できる可能性があります。
ご自身の状況や希望に合わせて、最適な方法を選択しましょう。

患者様からよくいただく質問|喫煙と矯正治療について

横浜駅前歯科・矯正歯科では、以下のような質問を多くいただきます。

Q:「矯正治療を始めようと思うのですが、仕事の関係でタバコを完全に禁煙するのは難しそうです。アイコスくらいなら続けても大丈夫でしょうか?」

A:「残念ながら、アイコスを含む全てのニコチンを含む製品は、矯正治療の効果を妨げる可能性があります。
これは、ニコチンによって血行が悪くなることで、歯の移動に必要な骨の代謝が低下してしまうためです。
結果として、治療期間が延びたり、思うような治療効果が得られにくくなる可能性が高くなります。
ただし、すぐには禁煙が難しい方もいらっしゃいますので、その場合は段階的な改善として、まずニコチンを含まない電子タバコへの切り替えを検討してみるのも一つの方法です。
治療効果を最大限に引き出すためにも、禁煙に向けた取り組みについて、一緒に考えていきましょう」

禁煙が難しい方へのサポート

「矯正治療のために禁煙したいけど、なかなかできない…」そんな方に向けて、当院では様々なサポートをご用意しています。

歯科医院でのサポート

横浜駅前歯科・矯正歯科では、禁煙や減煙についてもサポートさせていただきます。
お口の健康を守るためには、喫煙習慣を改善することが重要です。
当院では、患者様一人ひとりの状況に合わせた禁煙指導やカウンセリングを実施しています。
禁煙のメリットや、具体的な方法、禁煙補助薬の使用などについて、丁寧にご説明いたします。
治療期間を短く、効果的に進めるためには、禁煙が一番の近道です。
ぜひ当院のサポート体制を活用し、禁煙にチャレンジしてみませんか?

現実的なステップで禁煙を目指しましょう

紙タバコ 電子タバコ 禁煙外来

いきなり完全に禁煙するのが難しい場合は、「1日の喫煙本数を減らす」「喫煙する時間帯を調整する」など、できることから始めてみましょう。
徐々に喫煙習慣を改善していくことで、最終的な禁煙成功率を高めることができます。
また、禁煙ガムやニコチンパッチなどの禁煙補助薬を使用するのも有効です。
これらの補助薬は、ニコチン切れによるイライラや集中力の低下などの症状を緩和する効果があります。
さらに、専門的なサポートが必要な場合は、医師と連携した禁煙外来の受診も視野に入れましょう。
禁煙外来では、患者様の状態に合わせた適切なアドバイスや薬物療法を受けることができます。
焦らず、ご自身のペースで禁煙を目指していくことが大切です。当院は、患者様の禁煙を応援しています。

矯正中の喫煙に関するよくある誤解

矯正治療中の喫煙について、患者様からよくいただく質問や誤解について解説します。

Q.「矯正中にタバコを吸っていても問題なく治療できている人がいるのですが…」

確かに、喫煙しながら矯正治療を受けている方もいるかもしれません。
しかし、それはあくまでも個人差であり、誰にとっても良い結果をもたらすとは限りません。
喫煙は、歯の動きを遅らせるだけでなく、歯周病のリスクを高めるなど、様々な悪影響を及ぼす可能性があります。
矯正治療をスムーズに進め、健康な歯ぐきを維持するためにも、禁煙することが理想的です。

Q.「禁煙したら、本当に歯の動きが早くなるのですか?」

はい。喫煙が歯の動きを遅らせることについては、多くの研究で報告されています。
禁煙することで、歯周組織への血流が改善され、歯の動きが促進されることが期待できます。

Q.「電子タバコなら矯正中でも大丈夫ですよね?」

電子タバコの種類によって異なります。
ニコチンを含まない電子タバコであれば、比較的影響は少ないと考えられます。
しかし、ニコチンを含む電子タバコは、紙巻きたばこと同様に歯の動きや歯周組織の健康に悪影響を与える可能性があります。
電子タバコを使用する場合は、ニコチンの含有量を確認することが大切です。

まとめ

紙タバコ 電子タバコ 禁煙

タバコやアイコスは、ニコチンによる血管収縮作用によって歯周組織への血流を阻害し、矯正治療における歯の動きを遅らせる原因となります。
治療の成功率、期間、仕上がり、すべてに影響を与える可能性があるため、横浜駅前歯科・矯正歯科では、矯正治療中の患者様には禁煙を強く推奨しています。
どうしても禁煙が難しいという方は、ニコチンを含まない電子タバコに切り替える喫煙本数を減らす喫煙時間を決めるなど、できることから始めてみましょう。
ご自身のペースで、少しずつ喫煙習慣を見直すことが大切です。
患者様一人ひとりの状況に合わせた禁煙サポートも行っておりますので、お気軽にご相談ください。
健康な歯ぐきと美しい歯並びを手に入れるために、一緒に頑張りましょう。

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