マウスピース型矯正(インビザライン)は一度に動かす距離が短いため、歯に必要以上に強い力がかからず、患者さんによってはほとんど痛みを感じない方もいらっしゃいます(※痛みの感じ方には個人差があります)。ワイヤー矯正は付けたてやワイヤーの調整後に痛みを感じることが多いのですが、マウスピース型矯正(インビザライン)も新しいマウスピースに交換した際に少し窮屈な感じや違和感、痛みを感じます。また、ワイヤー矯正では、食事の際にも装置がついたままなので、歯を噛み合わせる際に痛みを感じることがありますが、マウスピースの場合には食事の時に取り外していただくため、その際の痛みは感じにくいことは事実です。歯が動く際の痛みについては「痛みに対処した治療」のページも合わせてご覧ください。
今お話ししたのは歯が動く際の痛みですが、矯正中には口内炎や口内の傷といった痛みも伴います。
マウスピース型矯正で使用するマウスピース(アライナー)は滑らかで比較的柔らかいプラスチックなので、お口の中を傷つけることもなく、マルチブラケットによる矯正方法(ワイヤー矯正)より口内炎などはできにくくなります。
一方、マウスピース型矯正(インビザライン)では、歯を効果的に動かしていくため、「アタッチメント」と呼ばれる突起を歯につけていきます。突起がある部分はマウスピースにもその突起に沿うような凸部が作られます。この出っ張った部分が口の内側に当たり、痛みを感じることもあります。
この痛みに対しては、ブラケットの痛みを和らげるための「矯正用ワックス」でアタッチメントの凸部部分を覆うことで対処できる場合が多いです。アタッチメントの違和感・痛みについても個人差が大きいものですので、気になる方はご相談ください。
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