投稿日:2024.12.16
う蝕活動性試験ってなに?
こんにちは!
横浜駅西口から徒歩3分の歯科矯正専門医院、横浜駅前歯科・矯正歯科です。
いつも当院のブログをご覧いただきありがとうございます!
むし歯はいくつかの要因が重なって発生します。
歯の質も関係するため、むし歯になりやすい方とむし歯になりにくい方がいます。
どちらの方もセルフケアをする必要がありますが、むし歯の発症リスクを知っておくとご自分の口内環境を知ることができます。
そこで今回は、むし歯の発症リスクが分かるう蝕活動性試験についてご紹介します。
むし歯の原因
1 むし歯菌
むし歯に関係する細菌は主にミュータンス菌です。
ミュータンス菌は、糖分を分解して歯垢というネバネバした集合体を作り、歯の表面に付着します。
そして、糖質から酸を作り出して、歯の成分のカルシウムやリンを溶かします。
2 糖質
甘い物などの含まれる糖質は、ミュータンス菌が酸を作り出す材料になります。
そのため、間食が多い方は歯が酸にさらされている時間が長くなり、むし歯のリスクが高まります。
3 歯の質
歯は、エナメル質・象牙質・セメント質でできており、その状況によってむし歯のなりやすさが異なります。
また、乳歯や永久歯が生えたての時期は、歯が成熟していないため、むし歯になりやすい時期です。
そのため、フッ素塗布などをしながら定期的に検診をすることをおすすめします。
むし歯になりやすい環境
・セルフケアが十分ではない
むし歯は、磨き残しの歯垢の中に含まれている細菌が増殖するとリスクが高くなります。
そのため、毎日の丁寧なセルフケアが大切です。
【対策】
むし歯になりやすい部分は、奥歯の溝の部分、歯と歯の間です。
奥歯の溝は1~2本程度細かく動かして磨きましょう。
磨きにくい場合は、タフトブラシという毛束が1つになっているブラシもあるため、併用しましょう。
歯と歯の間は、歯ブラシだけでは落としにくいと考えられています。
むし歯になりやすい部位なので、デンタルフロスや歯間ブラシを併用して汚れを落としましょう。
・糖分の多い食生活になっている
むし歯の多い方は、糖分の多い食事や間食を頻繁にしている傾向になります。
口の中に糖分が多い習慣がついていて、歯垢が残っていると口の中が酸にさらされる時間が長くなります。
そうすると、歯の再石灰化が追い付かず、むし歯のリスクが高くなります。
【対策】
糖分のある食品を摂取した時は、食べた後に歯磨きをする習慣をつけましょう。
また、頻繁に食べる回数が多いとむし歯のリスクが高くなるため、時間を決めて摂取すると良いですね。
むし歯予防のために、キシリトール入りのガムもおすすめです。
キシリトールを摂取すると、むし歯菌は酸を産生することができません。
また、ガムを噛むことで唾液の分泌が促されて、唾液の働きが活発になります。
そのため、間食をする時はキシリトール入りのガムに変えると、むし歯予防効果が見込めます。
(※キシリトールの割合が高いほど、効果が見込めるため、キシリトール100%の物がおすすめです。)
・歯並びが悪い
歯が重なっている部分は汚れが残りやすく、歯ブラシも当たりにくくなります。
むし歯のリスクが高く、治療しても歯並びが改善するわけではないため、再治療が必要なケースも少なくありません。
汚れが残りやすいため、口臭の原因になってしまうこともあります。
また、歯並びの悪さから歯や顎に負担がかかることもあり、放置すると様々なデメリットがあります。
【対策】
歯並びは、自然に改善することはほとんどないため、矯正治療で改善しましょう。
歯並びが整うことで、歯ブラシが当たりやすくなり、むし歯のリスクも軽減します。
また、審美的にも整った歯並びで口元に自信が持てます。
矯正治療の種類
矯正治療にもいくつか種類がありますので、ご紹介します。
ワイヤー矯正
ワイヤー矯正は、歯にブラケットというパーツをつけて、ワイヤーを通して矯正力をかけ、歯を動かす方法です。
・表側矯正
表側矯正は、歯の表側にブラケットとワイヤーを使って、歯を動かす方法です。
歴史のある方法のため、多くの症例があり、多くの矯正歯科で対応しています。
大幅の歯を動かす歯並びにも適用することが多く、歯並びの不正が強い方も適用できるケースが多くなります。
・裏側矯正(舌側矯正)
歯の裏側にブラケット装置をつける方法のため、矯正中の見た目がほとんど分かりにくい方法です。
矯正装置が見えるのが気になる方におすすめの方法です。
内側から力をかけるため、出っ歯や受け口などの内側に歯を動かす歯並びを得意としています。
ただし、歯の裏側に装置をつける分、歯科医師の技術力や経験が必要な方法のため、対応している歯科医院は限られています。
当院は裏側矯正を数多く治療していますので、お気軽にご相談ください。
マウスピース型矯正
口の中をスキャンして、口にぴったり合ったマウスピースを作製して、1週間~10日間程度で少しずつ形の違うマウスピースに交換しながら歯並びを整える方法です。
取り外し式のマウスピースを使用するため、食事や歯磨きを今まで通り行うことができます。
また、透明の薄いマウスピースを使用するため、矯正中の装置が目立ちにくい方法です。
う蝕活動性試験ってなに?
う蝕活動性は、むし歯の発症するリスクを測定する検査です。
唾液を検査して、「唾液の分泌量」「唾液の緩衝能」「むし歯菌の作り出す細菌の強さ」「細菌量」を測定することができます。
これらの項目を測定することで次のことが分かります。
・細菌量
口の中には様々な常在菌がいますが、むし歯に関係する細菌は「ラクトバチラス菌」「ミュータンス菌」です。
これらの菌の数が多いほどむし歯の発生や進行が早い傾向になります。
また、細菌量が多いと酸を発生しやすくなるため、歯が溶ける可能性が高くなります。
・唾液の分泌量
唾液には、口の中の汚れを洗い流す、細菌の繁殖を抑える、酸を中和して口の中を中性に保つ、歯の石灰化を促進する働きがあり、むし歯を防いで口内環境を整える役割があります。
そのため、1日1~1.5ℓ程度の唾液が分泌されますが、唾液の分泌量が多いとむし歯のリスクが低くなります。
・唾液の緩衝能
唾液の緩衝能は、酸性に傾いた口の中を中性に戻す働きのことをいいます。
緩衝能が高いと、再石灰化を早く歯が溶ける前に歯を修復することができます。
・むし歯菌の作り出す細菌の強さ
むし歯菌の作り出す細菌の強さは、酸産能とも呼ばれむし歯が出す酸の強さを表します。
う蝕活動性試験の種類
・Snydeyテスト
唾液で検査します。
唾液の中の細菌を測定して、乳酸菌の酸産生能を確認します。
・Dreizenテスト
唾液で検査します。
唾液の緩衝能を測定します。
・Fosdickテスト
唾液で検査します。
唾液の中の細菌を測定して、エナメル質の脱灰能を確認します。
・Hardleyテスト
唾液で検査します。
唾液を測定して、乳酸菌の量を確認します。
【まとめ】
毎日歯磨きをしているのに、むし歯になってしまった経験はありませんか?
むし歯は、歯の質、むし歯菌、糖質の3つの要因が関係しています。
口の中の状況を確認するため、う蝕活動性試験を受けると、むし歯のなりやすさが分かります。
むし歯は、初期の段階では自覚症状が少なく、いつの間にか進行していることも少なくありません。
進行すると、大切な歯を大幅に削らなければいけない可能性もありますので、むし歯予防をしてくださいね。
また、歯並びの悪さがむし歯のリスクを高めてしまう可能性もあります。
その場合、自然に治ることはほとんどないため、矯正治療が必要です。
矯正治療をすると機能的なメリットもたくさんありますので、お気軽にご相談ください。
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