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投稿日:2025.12.12

噛み合わせと将来リスクの関係~早めの相談で防げる不調とは~

みなさん、こんにちは!
横浜駅前⻭科・矯正⻭科です。

「噛み合わせが悪いと、どんなリスクがあるの?」と疑問に思う方は多いでしょう。
普段の噛み癖に慣れていると不調を感じにくいものですが、実は歯並びの乱れは虫歯や歯周病を招きやすく、奥歯や顎関節に過度な負担を与えることがあります。
この記事では、噛み合わせが悪い状態を放置すると将来的にどのようなリスクがあるのかをわかりやすく解説します。

噛み合わせが悪い状態とは?まずは基礎理解

噛み合わせが悪い状態とは、上下の歯が正しく噛み合わず、噛む力のかかり方に偏りがある状態を指します。
正常な噛み合わせでは、前歯から奥歯までがバランスよく接触し、食べ物を効率よく噛み砕けるだけでなく、顎関節や筋肉にも無理がかかりません。
しかし、不正咬合と呼ばれる噛み合わせの乱れがあると、歯磨きのしにくさや顎への負担、見た目の影響など、さまざまなトラブルが生じることがあります。
代表的な不正咬合の種類は以下の通りです。

主な不正咬合の種類

不正咬合 噛み合わせ リスク

叢生(そうせい)

歯が重なり合って生えており、凸凹している歯並び。

上顎前突(出っ歯)

上の前歯や上顎が前に出ている状態。

開咬(かいこう)

上下の前歯が噛み合わず、すき間が空いたままになる噛み合わせ。

下顎前突(受け口)

下の歯や下顎が上の歯より前に出ている状態。

過蓋咬合(かがいこうごう)

上の前歯が下の前歯を深く覆っている噛み合わせ。

空隙歯列(すきっ歯)

歯と歯の間にすき間が目立つ歯並び。

リスク① 清掃性が下がり虫歯・歯周病になりやすい

虫歯・歯周病が悪化するリスク

歯垢 プラーク 磨き残し

歯並びがガタガタしている「叢生(そうせい)」は、歯と歯の間に汚れがたまりやすく、磨き残し(プラーク)が残りやすい状態です。
放置すると虫歯や歯肉炎の原因になり、口の中の環境が悪化してしまいます。
特に歯が重なっている部分や奥歯は、デンタルフロスや歯間ブラシを併用しなければ清掃が不十分になることも多いです。
プラークが硬くなって歯石になると、歯茎の腫れや炎症が広がり、やがて歯を支える骨にまで広がることがあります。
これが歯周病の進行で、悪化すると歯がぐらついたり抜けてしまうこともあります。
進行しても痛みなどの自覚症状が現れにくいため、気づかないうちに悪化することも少なくありません。
歯並びの影響で磨き残しや歯石がたまりやすい方は、定期的な歯科でのクリーニングを習慣化することが大切です。

不正咬合 噛み合わせ 歯周病 リスク

お子様の場合の注意点

お子さんの歯磨きは、自分だけでは磨き残しが出やすく、特に歯並びが乱れている場合は仕上げ磨きも難しくなります。
そのため、虫歯や歯肉炎のリスクが高くなりがちです。予防のためには、歯科医院でのブラッシング指導やフッ素塗布を早めに受けておくことが大切です。
また、虫歯によって乳歯を早く失うと、永久歯の歯並びや顎の成長に悪影響を及ぼすことがあります。
定期的に歯科でチェックを受けることが将来のお口の健康につながります。

リスク② 顎関節や咀嚼筋への負担(顎関節症のリスク)

顎関節症

噛み合わせが悪いと、一部の歯に噛む力が集中しやすく、歯ぎしりや食いしばり、片側で噛む癖がつきやすくなります。
こうした状態が続くと、顎関節や周囲の筋肉に負担がかかり、顎関節症(がくかんせつしょう)を引き起こす原因になることがあります。
症状としては、「カクッ」「ジャリッ」といった音や顎の痛み、口を大きく開けにくいなどが代表的です。
これが原因で、食事や会話のしにくさにつながることもあります。
予防には、左右の歯をバランスよく使うことや、食いしばりを避けて顎を休めること、ストレスをためないことが大切です。
ただし、噛み合わせのズレが原因の場合は、矯正治療で改善を図ることも検討しましょう。
気になる症状がある場合は、早めに歯科医院で相談することをおすすめします。

リスク③ 開咬や反対咬合は奥歯に負担→歯の寿命が縮む恐れ

通常、前歯と奥歯がバランスよく噛むことで、食べ物を効率よく噛み切り、全体に力を分散させています。
しかし、出っ歯や開咬、受け口などの不正咬合があると、前歯でうまく噛み切れず、奥歯に過度な負担がかかりやすくなります。
この状態が続くと、歯のすり減りや欠けといった「咬合性外傷(こうごうせいがいしょう)」を起こすリスクが高まります。
また、奥歯に過度な負担がかかると、歯根膜やその周囲の組織に炎症が起こり、噛み合わせの悪化を招くことがあります。
さらに、力のバランスが崩れることで被せ物(クラウンやブリッジなど)が破損や脱離する原因にもなります。
こうしたトラブルを防ぎ、歯を長く健康に保つためにも、噛み合わせを整えることはとても大切です。

見た目・発音・お子様の成長への影響

噛み合わせが乱れていると、「サ行」や「タ行」などの発音が不明瞭になり、会話のしづらさを感じることがあります。
また、前歯で食べ物をうまく噛み切れず、咀嚼の効率が下がる場合もあります。
さらに、歯並びや口元の見た目を気にして笑顔が減ったり、自信を持ちにくくなるなど、心理的な影響が出ることもあります。
お子様の場合は、噛み合わせの乱れが顎や顔の成長バランスに影響することもあるため、早めに矯正相談を受けることで将来的な負担を軽減できる可能性があります。

自分でできる簡単チェックと受診の目安

噛み合わせの乱れは放置すると、お口や体の不調につながることがあります。
以下のセルフチェックで自分の状態を確認してみましょう。
1つでも気になる項目があれば、歯科医院で相談してみるのがおすすめです。

  • 歯磨きをしても食べかすがよく挟まる
  • 虫歯や歯ぐきの腫れが起こりやすい
  • 前歯で麺や野菜を噛み切りにくい
  • 奥歯ばかり使って噛んでいる気がする
  • 硬いものを食べると歯や歯ぐきに痛み・疲れを感じる
  • 発音しにくい言葉(サ行・タ行など)がある
  • 歯が少しずつすり減ったり、欠けたりしている
  • 顎がカクカク鳴る、または左右にずれて動く
  • 横顔を見たときに口元の出っ張りや歯並びの乱れが気になる

医院での検査・治療・予防の流れ

検査で確認できること

嘔吐反射 口腔内3Dスキャナー 矯正治療 型取り

口腔内3Dスキャナー

まずは、口腔内の状態を正確に把握することが大切です。
検査では口腔内写真、レントゲン、CT、口腔内スキャナーなどを用い、歯並びや顎の位置、咬み合わせのバランスを詳しく確認します。
これらの情報をもとに、骨格の状態や不正咬合の種類と原因を分析し、患者様ごとに適切な治療方針を立てていきます。

治療の主な選択肢

治療方法は症状の程度や目的によって異なります。
虫歯や歯周病予防のためのブラッシング指導やクリーニングから、歯列を整える矯正治療(小児・成人、ワイヤーやマウスピース型など)、被せ物の調整、噛み合わせの調整まで幅広く対応します。
歯ぎしりや食いしばりが強い方には、対策としてナイトガードの使用を推奨することもあります。

定期メンテナンスの重要性

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矯正治療が終わったあとも、整った歯並びと健康な口の状態を保つためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
かかりつけの歯科医院で定期検診やクリーニングを受け、良い状態を長く維持していきましょう。

一人ひとりに合わせた治療をご提案するために

噛み合わせの状態や生活習慣は人それぞれ異なるため、最適な治療法も人によって違います。
横浜駅前⻭科・矯正⻭科では、精密検査後の治療方針をもとに治療のメリット・デメリットをわかりやすくご説明し、患者様ご自身が納得して治療を選べることを大切にしています。

よくある質問(FAQ)

Q1: 噛み合わせが悪いと必ず顎関節症になりますか?
A: 必ず起こるわけではありませんが、症状が悪化するリスクが高まることがあります。顎の痛みや違和感が続く場合は、早めに歯科で相談しましょう。

Q2: 大人になってからでも改善できますか?
A: 成人後でも治療は可能です。矯正や補綴治療など、状態に応じた選択肢があります。癖や生活習慣の見直しも効果的です。

Q3: 子どもの相談はいつがいいですか?
A: 前歯が永久歯に生え変わり始める6〜8歳頃が相談の目安です。この時期は顎の成長や噛み合わせの癖を確認しやすく、早めに受診することで将来的な治療の負担を減らせることもあります。

Q4: 矯正以外の改善方法はありますか?
A: 噛み合わせの調整や補綴治療、歯ぎしり・食いしばりがある場合にはナイトガードの使用などの方法もあります。ただし、根本的な原因は人によって異なるため、まずは検査で原因を明らかにして、自分に合った治療法を選ぶことが大切です。

Q5: 費用や期間はどれくらいですか?
A: 個人差が大きく、装置の種類や症状によって変わります。まずは検査を受け、自分に合った治療内容を確認することが重要です。

まとめ

噛み合わせの乱れを放置すると、虫歯や歯周病、顎関節症、咬合性外傷(奥歯のすり減りや破損)など、さまざまなトラブルを引き起こす可能性があります。
早めに確認しておくことが、将来の歯の健康を守る第一歩です。
横浜駅前⻭科・矯正⻭科では、検査やカウンセリングを通じてお口の状態を丁寧に確認し、一人ひとりに合わせた治療計画をご提案しています。
まずはチェックだけでも構いませんので、お気軽に電話やウェブ予約からご相談ください。

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