投稿日：2025.6.6

一度マウスピース型矯正をした歯並びは裏側矯正で治せる？裏側矯正への乗り換え解説

こんにちは！
横浜駅西口から徒歩３分の歯科矯正専門医院、横浜駅前歯科・矯正歯科です。
いつも当院のブログをご覧いただきありがとうございます。

矯正治療は費用も期間もかかるため、人生の中でも大きな選択のひとつと言えるでしょう。
見た目の改善はもちろん、噛み合わせや発音、清掃性の向上といった機能面でのメリットも大きいため、矯正治療は長期的な視点で価値ある治療といえます。
中でもマウスピース型矯正は、目立ちにくさと取り外せる手軽さ、安価なプランもあることから近年でも多くの方に選ばれている治療法です。
しかし、矯正治療は装置さえ選べばうまくいくものではありません。
実際に「歯が思ったほど動かなかった」「治療途中でマウスピースが合わなくなってしまった」「治療が終わったのに噛みにくい」といったトラブルに直面し、不安や不満を抱える患者様も増えています。
このようなケースでは、治療の継続や見直しを前提に、より確実な治療法への乗り換えが一つの選択肢となります。
中でも裏側矯正（舌側矯正）は歯の裏側に装置を装着するため外見上目立ちにくく、かつ確実な歯の移動が可能な点で、リカバリー治療として非常に有効です。
本記事では、矯正治療をご検討の方に向けマウスピース型矯正から裏側矯正へ切り替える際の流れやメリット、適応する症例、乗り換え後の注意点などを詳しく解説します。

なぜマウスピース型矯正でうまくいかないことがあるの？

マウスピース型矯正は適応症例が限られている、かつ治療を行うにあたって矯正治療に精通したドクターが必要不可欠にも関わらず、昨今では「安くて治療期間も短い」「誰でもできる」といったイメージで広まりすぎてしまっている現実があります。
実際によくある失敗ケースをいくつか挙げてみましょう。

症例選択の誤り

マウスピース型矯正は、歯の位置関係が比較的単純な症例に適しています。
たとえば前歯の軽いガタつきや、すきっ歯などです。
しかし抜歯が必要な症例、骨格的なズレがある症例、奥歯を大きく動かす必要があるケースでは力のコントロールが難しく、しっかりと治療計画を立案できる歯科医師でなければ思ったように歯が動かないことがあります。
また、最近では治療費が比較的安価なマウスピース型矯正が増えており、インターネット広告やSNSを通じて広く認知されています。
しかし、安価な治療費である場合前歯のみを動かす「部分矯正」である可能性があります。
部分矯正では具体的に、上下の犬歯〜犬歯など前歯を中心とした一部の歯並びを整える簡易的な矯正方法で、全体の噛み合わせまで治す目的ではないケースがほとんどです。
そのため、部分的には見た目が良くなっても、噛み合わせがズレたままになってしまったり、歯列全体のバランスが取れず違和感を覚えるようになったりすることも少なくありません。
また、もともと部分矯正の適応ではない症例に無理に適用されている場合、結果として治療がうまく進まず、再治療が必要になるリスクもあります。

装着時間の管理が甘くなる

マウスピースは患者様自身の管理のもと、1日20〜22時間装着することが前提です。
仕事や育児、生活スタイルの中でつい外してしまう時間が増えると、歯の移動にズレが生じマウスピースが合わなくなることで、治療がスムーズに進まない原因になります。

医師の設計・監理不足

安価な治療プランの中には、矯正治療に精通したドクターが介入せずに治療を進行しているケースもあります。
しかし本来、矯正治療では歯の動きは患者様ごとに個人差が大きく、途中での細かい修正や必要に応じたリカバリーが必要です。

裏側矯正（舌側矯正）の特徴とメリット

裏側矯正（舌側矯正）は歯の裏側にブラケットとワイヤーを装着する矯正方法で、以下のような特徴があります。

見えない矯正装置

歯の裏側に矯正装置を取り付けるため、外見上はほとんど装置が見えません。
仕事柄、人前に出る機会の多い方や、治療器具が見えると困るといった方にもおすすめです。

精密なコントロール

抜歯を伴う矯正や歯の大きな捩れがあるケースなど、マウスピース型矯正では対応が難しかった症例にも対応可能です。
また、固定式であることから、患者さんの装着時間に左右されることなく安定した力を歯にかけ続けることができます。

虫歯のリスクを抑えやすい

裏側に装置がつくと歯磨きがしにくくなるといった理由から、裏側矯正（舌側矯正）は虫歯になりやすいのでは？と思っている方も多いのではないでしょうか。
実は裏側矯正（舌側矯正）の場合、唾液の循環が活発な歯の裏側に装置がつくため、唾液による自浄作用が働きやすく治療中の虫歯リスクは比較的低いとも言われています。

裏側矯正のデメリットとその対策

違和感・発音の変化

舌に近い位置に装置がつくため、最初の1〜2週間は違和感や発音しづらさを感じることがあります。
ただ、これはほとんどの方が時間とともに慣れていきますのでご安心ください。

セルフケアにコツがいる

ブラケットの位置が見えにくいため、ブラッシングによる磨き残しが生じやすい方もいらっしゃいます。
当院では、装置に合わせた正しいブラッシング方法や補助用具の使用を指導しておりますので、治療中のセルフケアにお困りの場合はいつでもご相談ください。

こんな症状や悩みがあれば再検討のサイン

• 歯がほとんど動いていない、効果が出ていないと感じる
• 理想通りの歯並びにならず、追加で多額の治療費が必要と伝えられた
• 治療が終わったと言われたが、噛み合わせに不自然さが残っている
• 治療方針に相違があり、治療が中断してしまった
• 今の歯科医院での説明に納得できず、不安を抱えている

これらの悩みが複数当てはまる場合、治療方法の見直しが必要かもしれません。

再治療を後押しする「乗り換え割」制度のご案内

当院では、他院でのマウスピース型矯正で満足な結果を得られなかった方を対象に「乗り換え割」制度を実施しています。

▼制度の概要

• ワイヤー矯正（裏側矯正・表側矯正・ハーフリンガル矯正）をご契約の方に、トータルフィー（税抜）から20万円（税抜）を割引
• 乗り換え割の利用は、患者様ご本人のご希望により決定可能
• 制度を途中で取り消したい場合は、差額200,000円（税抜）をお支払いいただくことで通常プランへ切り替え可能

▼対象となる方

• 過去にマウスピース型矯正を受けたことがある、または現在治療中である
• 当院での契約がワイヤー矯正である
• 以下の資料をご持参いただける方：他院での契約書類・使用済みマウスピース（お持ちの場合）
• アンケートや顔貌・口腔写真、動画撮影等にご協力いただける方

乗り換え治療の流れ

1. カウンセリング

   まずは現在の歯列の状況、これまでの治療歴、不安やご希望を伺います。
   他院での契約書や、使用中・使用済みのマウスピースがあればご持参ください。

2. 精密検査

   レントゲン、口腔内写真、歯型の採取などを行い、現状の問題点や噛み合わせの状態を詳しく調べ、矯正歯科医が診断を行います。

3. 治療計画のご提案

   裏側矯正を前提に、治療方法・期間・想定される歯の動きなどを丁寧にご説明し、ご納得の上で治療を進めます。

4. 矯正スタート

   装置の設計・製作を経て、装着開始。
   1ヶ月ごとの通院でワイヤーやその他の器具を調整しながら、目標の歯並びを目指します。

治療費と治療期間の目安について

当院で裏側矯正（舌側矯正）を全顎矯正にて受けていただく場合、下記の金額での提供となります。
通常価格　1,397,000円 （税込）
↓
乗り換え割適用で　1,177,000円（税込）
※正確な費用は精密検査とカウンセリングを通じてご提示いたします。
当院では患者様に安心して矯正治療を受けていただけるよう、上記費用に治療に必要な料金が全て含まれております。
通常通院ごとにかかる調整料は発生しないため、万が一治療期間が伸びてしまっても費用を追加でお支払いいただく必要はございません。
また、「見た目」と「噛み合わせ」の両方を丁寧に整える全体矯正を推奨しているため、治療期間は症例により異なりますが、多くの場合でおよそ2年〜3年が目安となります。

まとめ：乗り換えは前向きな選択

矯正治療は長期にわたる治療です。
一度うまくいかなかったからといって諦める必要は全くありません。
大切なのは今の状態を正しく見直し、納得のいく形で治療を再スタートさせること。
当院では患者様一人ひとりに合った最適な治療を提供するため、乗り換え割やトータルフィー制度を導入し、「やり直し」ではなく「前向きな再選択」として安心して矯正治療を受けていただけるよう、初診カウンセリングから治療終了後の保定まで一貫して患者様をサポートしております。
今回ご紹介した裏側矯正（舌側矯正）は、見た目に配慮しながらも歯並び・噛み合わせの改善を目指せる信頼性の高い治療法の一つですが、裏側矯正（舌側矯正）以外にも表側矯正やハーフリンガル矯正の提供も行っておりますので、カウンセリングや診断を通じて治療費やライフスタイルなどご自身に適した治療方法をお選びいただけます。
マウスピース型矯正を受けたものの、治療結果などから再治療をご検討中の方は、ぜひ一度当院のカウンセリングをご利用ください。

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※マウスピース型カスタムメイド歯科矯正装置は、日本では完成薬機法対象外の矯正装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となることがあります。
※矯正歯科治療は公的医療保険適用外の自費（自由）診療となります。