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ブログ

投稿日:2024.3.18

あごが小さいと歯並びが悪くなるってホント?

こんにちは!
横浜駅西口から徒歩3分の歯科矯正専門医院、横浜駅前歯科・矯正歯科です。
いつも当院のブログをご覧いただきありがとうございます☆

顎 小さい 歯並び 関係 現代人現代では柔らかい食べ物を好み、噛む回数が少なくなってきているので顎が小さい方が多いす。
顎が小さいと小顔で良いイメージがあると思いますが、実は歯並びが悪くなる可能性が高くなります。

歯並びが悪くなると様々なデメリットがあるので、顎が小さいと身体に悪影響を与えてしまう事があります。
顎が小さいとどうして歯並びが悪くなりやすいのか、ほかにどのような弊害があるのか説明していきます。

ご自身やお子様など顎が小さいとお悩みの方がいれば、是非参考にしてください。

顎が小さくなる理由

顎が小さい理由には先天的か後天的なものの2通りあります。

1)遺伝による先天的なもの

顎 小さい 歯並び 関係 現代人 矯正骨格は御両親からの遺伝性が高く、目や耳・鼻・歯並びも遺伝しやすいパーツです。
反対に遺伝しにくいのは、頬や唇などの筋肉でできているパーツです。

歯並びは遺伝による先天的な理由が80%、幼少期からの悪習癖による後天的な理由が20%と言われています。

2)成長による後天的なもの

顎 小さい 歯並び 関係 現代人 矯正顎の成長には食生活が大きく影響します。
顎の成長にはしっかり噛んで顎を使うことが成長を促すことに繋がりますが、冒頭でも説明したように、柔らかい食べ物を好み、咀嚼回数が少ないと顎が発達されません。

顎の成長は男女の差はありますが、10歳ごろまでには80%、20歳までには100%完成しています。
幼少期から硬い物や歯ごたえの良い物を食べ、よく噛んで食べる習慣をつけると顎の成長が促されます。

顎が小さいことで生じるデメリット

顎が小さいと以下のようなデメリットがあります。

1)歯並びが悪くなりやすい

永久歯は親知らずを含めない場合、28本の歯が並ぶスペースが必要になりますが、顎が小さいと全て綺麗に並ぶスペースが足りないため、歯並びが乱れやすいです。
顎が小さいがためになりやすい歯並びはこちらです。

上顎前突

顎 小さい 歯並び 関係 現代人 矯正

上顎前突

上顎前突は上顎の前歯が前突している状態で、いわゆる出っ歯と呼ばれる歯並びです。
上顎前突になりやすい原因は顎のサイズに対して歯が大きいと、歯が入りきらず前に傾斜してしまう場合と下顎の成長不足の場合があります。

上顎前突は口が閉じにくく口呼吸になりやすいため、口腔内が乾燥しやすく虫歯や歯周病のリスクが高くなります。

叢生

顎 小さい 歯並び 関係 現代人 矯正

叢生(そうせい)

歯が重なっていたり八重歯のような歯並びのことです。
歯が並ぶスペースが足りないとガタガタに生えやすいため、歯磨きが難しく磨き残しが多くなってしまいます。

虫歯や歯周病に罹患しやすく、口臭の原因にもなります。
また噛み合わせが悪くなりやすく、顎や身体に負担がかかる可能性が高いです。

2)口呼吸になりやすい

上顎が小さいと鼻腔が狭くなりやすいので、鼻呼吸がしづらい場合があります。
鼻呼吸を行うことがしんどくなると必然的に口呼吸の傾向が強まります。

口呼吸は口腔内のリスクだけでなく、外の空気を鼻のフィルターを通らずに直接体内に入ってしまうため、風邪を引きやすくなります。
さらに常に口が開いていることで口輪筋が衰え、お顔のたるみやシワの原因に繋がり、歯並びがどんどん乱れてしまうので注意が必要です。

3)滑舌が悪くなりやすい

下顎が小さい場合は舌の可動域が狭くなってしまうので、滑舌が悪くなったり、咀嚼や嚥下に支障が出る可能性があります。

4)Eラインが崩れる

顎 小さい 歯並び 関係 現代人 矯正Eラインは横顔から見た時に鼻先から顎先を結ぶ直線のことで、横顔の美しさの基準となっているラインです。
Eラインの内側に口元が入っていると美しいバランスとされていますが、顎が小さいとEラインが崩れてしまいます。

ただでさえ日本人は顎が小さくEラインのバランスが難しいとされていますが、歯並びの乱れや口呼吸によって口元が突出した状態になると、コンプレックスに感じる方も多いです。

5)顎関節症になりやすい

顎 小さい 歯並び 関係 現代人 矯正歯並びの乱れは噛み合わせが悪くなるので、左右非対称になり、顎に負担がかかると顎関節症のリスクが高くなります。
顎関節症は口を開けた時に開けにくさや音・痛みを感じるようになり、顔や体の歪みに繋がります。

重症化すると肩こりや頭痛、腰痛など全身の不調を感じ、あまり知られていませんが、自律神経にも影響するので自律神経失調症になる可能性もあります。

6)睡眠時無呼吸症候群になりやすい

睡眠時無呼吸症候群は気道が狭くなることで空気が通りにくく、いびきや無呼吸になってしまいます。
顎の小さい方は喉周辺のスペースが狭く、また顎や舌の筋肉が弱い傾向にあるため、気道を塞いでしまう可能性が高まります。

もともと日本人は欧米人と比較すると下顎が後退しており顎が小さい傾向にあるため、以前から気道への影響が懸念されています。
無呼吸症候群は動脈硬化や心筋梗塞などの心疾患のリスクが高くなるので、寝ても疲れがとれない場合や日中の眠気を感じる方は、命の危険もあるため検査、又は治療を行いましょう。

顎を大きくする方法

幼少期に顎の成長を促すと、顎が大きくなる可能性があります。
そして幼少期に正しい治療を行っていると、大人になってからの抜歯や歯列矯正を行う必要がなくなるかもしれません。
お子様の顎の大きさに不安がある方は、以下の方法を顎の成長段階のうちに実践してみて下さい。

1)歯ごたえが良い物を食べる

顎 小さい 歯並び 関係 現代人 矯正顎の発達に「噛む」という事が重要で、柔らかい物ではなく硬い物を奥歯でしっかりすり潰す動作が顎の成長を促されます。
麺類やお鍋・雑炊など柔らかい食べ物などばかり食べていると発達しないので、野菜スティックや砂ずり・タコ・フランスパンなど、お菓子でいうとお煎餅など歯ごたえのあるもを食べさせるようにしましょう。

2)よく噛む

咀嚼回数を増やすことが顎の発達に繋がり、唾液の分泌量も多くなるので虫歯予防にも効果的です。
さらに満腹感を得やすいので肥満防止や、脳が刺激を受けて活性化するため、脳の発達も繋がります。

ガムを噛むことは筋肉を動かし続けるので顎の成長に効果的です。
しかし糖分の含んだガムは虫歯のリスクが高まるので、「キシリトール」「CCP-ACP」「Pos-Ca」が配合されているものは特定保健用食品としても認められているのでおすすめです。

お子様の離乳食期での注意点としまして、お粥におかずを混ぜたり丼にしがちですが、咀嚼回数が少なくなってしまうので気を付けてください。
また食べやすいように小さく切ってあげるのも咀嚼回数の低下に繋がりので、ある程度の大きさで出してあげる方が成長を促進できます。

3)矯正治療で顎を大きくする

顎 小さい 歯並び 関係 現代人 矯正

顎の成長を利用して顎を広げる矯正治療があります。
永久歯に生え変わる時期にのみ適用しており、この時期に拡大装置をつけて顎を大きくすると、永久歯が並ぶスペースが確保できるので抜歯のリスクが軽減されます。

お子様の協力が必要になるので難しい場合もありますが、将来健康な歯を抜いて歯列矯正をすることを考えると、この時期に治療することが最小限の負担で抑えられるでしょう。
時期が過ぎてしまうとできない治療なので、お子様の歯並びが心配な方は早めに歯科医院に相談することをおすすめします。

まとめ

お子様の顎が小さい場合、日常生活で意識すると改善することがあります。
よく噛むということは顔の骨や筋肉が動くので血流が良くなり、脳に酸素や栄養が送られます。
そのため脳の活性化に繋がり、記憶力・集中力・判断力・反射神経が良くなるので、お子様の場合は知育に、高齢には認知症予防にとても効果的です。

身体にとってはとても大事なことなので、顎の大きさは関係なく全員に意識してほしいことではあります。

そして顎が小さいことや歯並びが気になる方は矯正治療で改善することができます。
そのまま治療をせずに放置すると、虫歯や歯周病の罹患や口呼吸の習慣、噛み合わせが悪く顎関節症や見た目のコンプレックスなど、さまざまなリスクが懸念されます。
顎のサイズや歯並びなどお悩みの方はいつでもお気軽にお問合せください。

歯並びが気になり始めた方は、まずは横浜駅前歯科・矯正歯科へご相談ください。
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