投稿日:2024.10.28
表側矯正はどのくらい痛い?しゃべりにくくなるのは本当?
こんにちは!
横浜駅西口から徒歩3分の歯科矯正専門医院、横浜駅前歯科・矯正歯科です。
いつも当院のブログをご覧いただきありがとうございます!
「表側矯正ってどのくらい痛いの?」
「痛みがずっと続くなら不安…」
「舌が痛くなってしゃべりにくくなるって本当?」
このような不安はありませんか?
表側矯正は、歯を動かす治療のため、どうしても痛みを感じやすいタイミングがあります。
しかし、その痛みがいつまで続くのか、どうすれば和らげられるのかを事前に知っておくことで、不安は大きく軽減できます。
そこで本記事では、表側矯正で痛みを感じるタイミングと期間、ご自身でできる対処法を詳しく解説。
さらに、滑舌への影響や目立ちにくくする方法など、気になるポイントを網羅しました。
目次
そもそも「表側矯正」とは?
表側矯正とは、歯の表面(唇側)に「ブラケット」と呼ばれる小さな装置を一つずつ装着し、
そこにワイヤーを通して歯を少しずつ動かしていく治療法です。
数ある矯正治療の中でも特に歴史が長く、世界中で豊富な実績があることから、
多くの歯科医院で受けられるスタンダードな方法といえます。
ワイヤーとブラケットで歯を三次元的に精密にコントロールできるため、
抜歯が必要な複雑なケースから歯を大きく動かす難症例まで幅広い歯並びに対応できるのが強みです。
かつては金属の装置が主流で「矯正は目立つ」というイメージがありましたが、
近年は歯の色に近い白や透明の審美ブラケットや白いワイヤーなども開発されました。
これにより、「装置が目立つのが気になる」という方にも選択肢の一つとなります。
表側矯正で痛みを感じやすいタイミング
矯正は、歯並びの状態や選択する矯正の種類などで痛みの感じ方が異なります。
ここでは、特に痛みが出やすい3つのタイミングと、それぞれの対処法をご紹介しましょう。
歯が動くときの痛み
表側矯正では、歯の表面に取り付けた「ブラケット」にワイヤーを通して力を加え、歯を少しずつ動かす方法です。
装置をつけた時や調整した時は、装置に矯正力をかけて歯を動かすため、違和感や痛みが出やすいタイミング。
歯が動くとき、歯の根を支える骨では、動く先の骨が溶け、動いた後の隙間に新しい骨が作られるという現象が繰り返されます。
この際、痛みの原因となる物質(プロスタグランジンなど)が放出されるため、
歯が浮くような、あるいは噛むと痛いといった感覚が生じます。
この痛みは、力を加えてから3~6時間ほどで始まり、36~48時間後にピークを迎えるのが一般的です。
その後は徐々に和らいでいき、虫歯のように痛みがずっと続くわけではありません。
痛みの感じ方は個人差がありますが、表側矯正をした方の多くがこの経過を感じやすいと考えられています。
【対処法】
調整直後は特に痛みを感じやすいため、おかゆやスープ、うどん、豆腐、ヨーグルトなど、
あまり噛まなくてもよい柔らかい食事を心がけましょう。
痛みがつらい場合は、我慢せずに鎮痛剤を服用することも可能です。
薬の種類によっては歯の動きに影響を与える可能性もあるため、
市販薬を服用する際は、アセトアミノフェンを主成分とするものを使用しましょう。
ご心配な方は、事前に歯科医師へご相談ください。
装置が頬や舌に当たるときの痛み
矯正装置に慣れるまでは、ブラケットやワイヤーの端が頬の内側や唇、舌に擦れて、口内炎ができてしまうことがあります。
歯並びの乱れが強い部分で起きやすく、歯並びが整ってくると落ち着いてきます。
【対処法】
ワックス
このような痛みには、クリニックでお渡しする「矯正用ワックス」が有効です。
ワックスを米粒ほどの大きさに丸め、痛みを感じる部分のブラケットに貼り付けてください。
装置の凹凸が物理的にカバーされ、粘膜への刺激を和らげることができます。
お口の汚れによる痛み(虫歯・歯周病)
表側矯正の装置の周りに汚れが残りやすい傾向になります。
特に、歯が動く痛みがあるときは、つい歯磨きがおろそかになりがちです。
磨き残しが続くと、虫歯や歯肉炎(歯周病の初期段階)を引き起こし、それが新たな痛みの原因となる可能性があります。
【対処法】
月に一度の調整日を待たず、歯茎の腫れや出血、しみるような痛みなど、
普段と違う症状に気づいたら、すぐに歯科医師へご相談ください。
虫歯や歯周病は、早期発見・早期治療が重要です。
なお、矯正専門クリニックでは虫歯治療に対応していない場合があるため、
その際はかかりつけの一般歯科と連携して治療を進めていきます。
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表側矯正の痛みはどのくらい続くの?
矯正の痛みを感じやすい歯が動く時の痛みは、調整後2~3日程度続くことが多いでしょう。
通常は1週間程度で徐々に落ち着いてくることが多くなります。
ただし、痛みの感じ方には個人差があるため、人によってはもう少し長く続くこともあります。
また、「ワイヤーの端が頬や舌に刺さって痛い」といった装置の不具合が原因と思われる痛みが続く場合は、
我慢せず速やかに歯科医院へご相談ください。
表側矯正はしゃべりにくくなる?滑舌への影響は?
説論から言うと、表側矯正が滑舌に与える影響は比較的少ないといわれています。
表側矯正は装置を歯の「表面」につけるため、発音に大きく関わる舌の動きを直接妨げることがありません。
そのため、歯の裏側に装置をつける裏側矯正(舌側矯正)と比較して、話しにくさを感じる方は少ない傾向にあります。
ただし、装置をつけた直後は、唇や頬の粘膜に装置が当たる違和感から、一時的に話しにくさを感じるかもしれません。
しかし、ほとんどの場合、数週間で装置のある状態に慣れて、普段通りに話せるようになります。
表側矯正のメリット
表側矯正は歴史が長く、世界中で実績が豊富なスタンダードな治療法です。
ここでは主なメリットを紹介しますので、ご自身に合った治療法を検討する際の参考にしてください。
矯正の中でも比較的費用を抑えることができる
矯正治療の中で治療の症例も多く、多くの歯医者で対応している表側矯正はスタンダードな矯正方法です。
同じ歯並びだった場合、裏側矯正やマウスピース型矯正と比較すると、表側矯正が費用を抑えられる傾向にあります。
滑舌への影響が少ない
表側矯正は、先述でも解説したとおり、装置を歯の表面につけるため、発音に関わる舌の動きを直接妨げることがありません。
そのため、滑舌への影響が少ない点も大きなメリットといえるでしょう。
適用範囲が広い
ワイヤーを使った表側矯正は、細かい歯の動きや大幅に歯を動かす症例に対応しています。
そのため、抜歯を伴うようなケースや歯を大きく動かす必要があるケースなど、
多くの歯並びの不正を治療することができ、適用範囲が広いです。
表側矯正のデメリット
次にデメリットを見ていきましょう。
食べかすが詰まりやすい
食事をすると、ブラケットやワイヤーの間に汚れが挟まってしまうことがあります。
表側矯正も裏側矯正(舌側矯正)のどちらも食べ物が挟まることがありますが、
裏側矯正(舌側矯正)の場合は歯の裏側のため、挟まった食べ物が見えにくいです。
しかし、表側矯正は装置に食べ物が挟まってしまうと目立ちやすいです。
食事をした後は、歯磨きをすることが望ましいのですが、難しい場合はうがいをして汚れを落としましょう。
口が閉じにくいことがある
歯並びが凹凸している部分に多いのですが、粘膜側に歯が出ていると装置の厚みで唇が閉じにくい場合があります。
口が閉じにくいと口呼吸になったり、細菌が繁殖しやすくなってしまったりするため、こまめに水分を補給しましょう。
食事の後は歯磨きをすることも大切です。歯並びが改善してくると、唇が閉じやすくなっていきます。
口内炎ができることがある
矯正をスタートしたばかりの時期は、出っ歯や八重歯などの歯が出ている部分が粘膜に当たりやすく、
その部分に口内炎ができる場合があります。
装置が当たってしまう部分は、矯正用ワックスでカバーできます。
我慢せずに歯科医師にご相談ください。
装置が目立ちやすい
最も大きなデメリットは、笑ったり話したりしたときに装置が見えてしまうことです。
この見た目が気になるという方は少なくありません。(※解説は後述します)
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目立ちにくい表側矯正を選択することも可能
矯正中の装置の見た目が目立つため、そのことで矯正を迷っている方もいるのではないでしょうか、
表側矯正は、金属のブラケットとワイヤーが主流でした。
しかし、表側矯正でも目立ちにくい素材を選択することで、矯正装置の見た目の負担も軽減できます。
審美ブラケット(白や透明のブラケット)
歯の色に近いセラミック製やプラスチック製のブラケットです。
金属の装置と比較して格段に目立ちにくくなります。また、金属を使用しないため、金属アレルギーの方にも適しています。
ホワイトワイヤー
白ブラケット×白ワイヤー
金属のワイヤーを白くコーティングしたものです。審美ブラケットと組み合わせることで、さらに装置が目立たなくなります。
ただし、目立ちにくいワイヤーはコーティング部分の厚みがあるため、その分ワイヤーを細くする必要があり、
矯正力が弱くなる可能性があります。
また、コーティングが取れてくると、動きが悪くなって歯の動きが遅くなってしまう可能性があります。
まとめ
表側矯正には、歯が動く痛みや装置が当たる痛み、滑舌への不安など、気になる点があるかもしれません。
しかし、それぞれの課題には対処法があり、工夫次第で治療期間を乗り越えることが可能です。
また、デメリットとして挙げられる「見た目」の問題も、
審美ブラケットやホワイトワイヤーといった目立ちにくい装置を選ぶことで大きく軽減できます。
横浜駅前歯科・矯正歯科は、患者様一人ひとりのお悩みやご希望を丁寧にお伺いし、適した治療計画をご提案します。
歯並びに関して気になることがあれば、どんな些細なことでもお気軽にご相談ください。
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