投稿日:2025.5.2
歯列矯正で顎関節症は治るの?
こんにちは!
横浜駅西口から徒歩3分の歯科矯正専門医院、横浜駅前歯科・矯正歯科です。顎関節症は「口が大きく開きにくい」、「食事をする時に顎が痛い」などの症状が出ることがあります。
そのまま放置すると、毎日の食事の時に噛むことが負担になって、日常生活に支障が出てしまうこともあります。
顎関節症の原因はいくつかありますが、噛み合わせの悪さが原因の場合は顎関節症の改善が見込めます。
また、矯正中は一時的に噛み合わせが変わるため、顎関節に一時的に負担がかかる場合もあります。
そこで今回は、歯列矯正と顎関節症の関係について詳しくご紹介します。
目次
顎関節症とは
顎関節は、顎の関節や筋肉に炎症が起きる疾患です。
初期の段階では、口を開けた時に音が鳴る程度の症状ですが、進行すると口が大きく開きにくい、食事をする時に顎が痛い、顎がだるいなどの症状が起きます。
顎関節症の症状は様々で、初期の段階から悪化していくつも症状が出る場合があります。
症状が悪化すると、顎の骨の関節が変形してしまうこともあるため、早めに治療を開始することが大切です。
顎関節症の原因とは
噛み合わせの悪さ
噛み合わせが悪いと、歯が強く当たっている部分や反対にほとんど当たっていない部分などがあります。
すべての歯でバランスよく噛んでいる状態が理想的ですが、歯並びの悪さが原因で噛み合わせのバランスが悪いことがあります。
そうすると、口周りの筋肉が緊張したり、顎関節に負担がかかったりして顎関節症の原因になる場合があります。
噛み合わせは自然に整うことは少ないため、噛み合わせのバランスを整える歯列矯正が必要です。
合わない被せ物
むし歯の治療で、歯に被せ物をすることがあります。
上下左右のバランスも確認して、被せ物を調整しますが、被せ物が高かったり、低かったりすると噛み合わせのバランスが崩れてしまうことがあります。
被せ物を入れた後に噛み合わせが変わったと感じる場合には、早めに歯科医院に相談しましょう。
被せ物はつけてからの調整ができるため、早期に噛み合わせを改善した方が良い状態です。
歯ぎしり
寝ている時の歯ぎしりは無意識に行っていることが多く、非常に強い力がかかっている場合があり、体重以上の力がかかることもあります。
寝ている時の歯ぎしりは、ストレスを発散しているとも考えられていますが、そのまま放置すると、歯や顎の不具合の原因になります。
歯ぎしりは意識して改善することが難しいため、「ナイトガード」というマウスピースを製作して歯や顎を守りましょう。
寝る時にナイトガードをすることで、歯ぎしりの衝撃を緩和します。
ストレス
過度なストレスがかかっていると、無意識に食いしばりをしていることがあります。
口周りの筋肉が緊張して、顎にも負担がかかります。
食いしばりは、意識することで改善しやすいですが、ストレスの原因を緩和するようにしましょう。
また、ストレスを発散することも大切で、ゆったりお風呂に入る、適度な運動をするなどご自分に合った方法でストレスを発散しましょう。
外傷
スポーツや交通事故などで強い外傷を受けた場合、顎の関節に負担がかかって、顎関節症になる場合があります。
症状に応じて、対応することが大切なため、歯科医院や病院と連携して治療をしましょう。
歯列矯正と顎関節症の関係とは
噛み合わせの悪さが原因の顎関節症の場合には、歯列矯正をして歯並びや噛み合わせのバランスが良くなることで、顎関節症の症状の緩和が見込めます。
そのため、出っ歯、受け口、開咬などの歯並びで顎関節症の症状がある方は、症状の緩和が期待できます。
出っ歯
上の前歯が出ている状態で、前歯が噛み合っていないことが多い歯並びです。
前歯がきちんと噛み合っていないため、奥歯に負担がかかりやすい状態で顎関節症のリスクが高くなります。
受け口
通常は、上の前歯が下の前歯を覆っていますが、下の歯が前に出ている状態です。
受け口も前歯がきちんと噛み合っておらず、顎の負担がかかりやすい歯並びです。
審美的にもコンプレックスを抱きやすい歯並びのため、矯正治療で見た目と機能面を改善できると、口元の印象も大きく変わります。
開咬(かいこう)
開咬は、奥歯で噛んでいるのに前歯が噛み合っていない状態です。
奥歯に負担がかかるため、顎関節症のリスクが高くなります。
矯正中の過程で一時的に噛み合わせが変わることも
矯正では、1ヶ月に0.25~0.5ミリ程度少しずつ歯並びを動かしていきます。
歯や歯を支えている歯周組織に負担にならない程度の矯正力を加えていきますが、矯正中の過程で一時的に噛み合わせのバランスが変わる場合もあります。
特に、歯を移動するスペースが足りずに抜歯をした場合には、抜いた部分の負担が一時的にかかり、顎関節に負荷がかかることがあります。
ただし、矯正中に顎関節に違和感を覚えたとしても、多くは一時的な症状のことが多く、徐々に症状が緩和していきます。
矯正治療の種類と顎関節症の影響
ワイヤー矯正
ワイヤー矯正は、表側矯正、裏側矯正(舌側矯正)、ハーフリンガル矯正などいくつか種類がありますが、歯の表面にブラケットとワイヤーを使用して矯正する方法です。
ワイヤーとブラケットを使用して歯を動かす矯正方法で、それぞれ矯正装置をつける位置が異なります。
表側矯正は歯の表側に装置をつけ、裏側矯正(舌側矯正)は歯の裏側に装置をつけます。
ハーフリンガル矯正は、上の歯が裏側で下の歯は表側に装置をつける方法です。
固定式の治療のため、歯を動かす矯正期間中は基本的に矯正装置がついたまま生活をします。
ワイヤー矯正は、大幅に歯を動かす症例にも対応していますし、細かい歯の動きも得意としているため、噛み合わせのバランスも考慮した矯正治療が可能です。
マウスピース型矯正
マウスピース型矯正は、透明の薄いマウスピースを使用し歯並びを矯正する方法です。
1日20~22時間の装着が必要ですが、食事や歯磨きの時に取り外すことができるため、矯正前と同様に食事や歯磨きができます。
噛み合わせのバランスを改善することもできますが、重度の歯並びの不正の場合にはワイヤー矯正の方が細かく歯を動かせるため、ワイヤー矯正が適用になることもあります。
顎関節症で矯正治療を希望している場合には
顎関節症の症状があって、歯列矯正を希望している場合には必ず治療前に相談をしましょう。
矯正治療は、少しずつ歯並びを改善していきますが、その過程で噛み合わせのバランスが変わることがあります。
そのため、一時的に顎の関節に負担がかかる場合も考えられます。
歯列が整って、噛み合わせのバランスが良くなると顎関節症の症状が緩和される可能性が高いですが、矯正中に噛み合わせが変わることを知っておきましょう。
まとめ
顎関節症の方で噛み合わせの悪さから顎関節症を引き起こしている場合には、その症状が緩和する可能性が見込めます。
ただし、顎関節症の理由はいくつかあり、歯ぎしりや合わない被せ物、外傷のこともありますので、その場合には原因に応じた対処法が必要です。
歯ぎしりは、ナイトガードというマウスピースを寝る時に使用する必要あがりますし、合わない被せ物は調整をして噛み合わせのバランスを整える必要があります。
強い外傷を受けた場合には、治療が必要な部分がないか確認します。
当院では、表側矯正、裏側矯正(舌側矯正)、ハーフリンガル矯正、マウスピース型矯正などの矯正に対応しておりますので、矯正治療をご希望の場合には、お気軽にご相談ください。
患者様の歯並びとご希望に応じてより良い矯正方法をご提案させていただきます。
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※矯正歯科治療は公的医療保険適用外の自費(自由)診療となります。