投稿日:2025.5.23
表側矯正で注意が必要!ホワイトスポットとは?
こんにちは!
横浜駅西口から徒歩3分の歯科矯正専門医院、横浜駅前歯科・矯正歯科です。
歯の表面は白くなっている……。
目立つわけではないけれど、白く斑点になっているのは気になると思ったことはありませんか?
虫歯は黒いイメージが強いと思いますが、白斑点になっているのは初期虫歯の可能性があります。
そこで今回は、表側矯正で注意が必要なホワイトスポットについて解説させていただきます。
目次
ホワイトスポットって何?
ホワイトスポットとは、歯の表面が白く濁っていて、斑点のような白いものです。
この白い斑点は、初期虫歯と考えられており、歯の表面が酸によって脱灰してこの症状が出ています。
歯のつやが無くなりマットな状態になるため、見た目にもはっきりわかることがあります。
矯正装置をつけている時には気づきにくい部分にあって、矯正装置を外した時に分かる場合もあります。
この症状は、前歯や永久歯にも出やすく、放置すると虫歯が進行する場合もあるため、フッ素塗布で再石灰化を促進して、経過観察する必要があります。
ホワイトスポットの原因とは
歯磨き不足・磨き残し
苦手な部分や磨きにくい所はどうしても汚れが残ってしまいがちです。
矯正中は、矯正装置の周りに汚れが付きやすくなります。
その部分に磨き残しがあると、プラークがたまってしまい、その中にひそんでいる細菌が糖分を栄養にして、酸を発生します。
そうすると、歯の表面であるエナメル質を溶かす「脱灰」が始まります。
再石灰化が追い付かない
歯の表面が酸で脱灰が始まっても、唾液の再石灰化を促進する働きが十分に働いていると、再石灰化を促進して、歯を修復する働きがあります。
しかし、この働きが追い付かないと虫歯が進行します。
頻繁に甘い物を摂取する
プラークの中の細菌は、糖分を栄養にして酸を発生します。
唾液の再石灰化の働きで、修復を行いますが、頻繁に糖分がある状態では、酸が発生しやすい環境が整ってしまい、再石灰化が追い付きません。
そうすると、歯の表面の脱灰から進行して、虫歯で歯に穴が開いてしまうこともあります。
頻繁に甘い物を食べる習慣があると、虫歯になりやすいのは酸にさらされる時間が長くなるためです。
矯正中のブラケット周りの清掃不良
矯正中のブラケットの周りは、矯正装置をつける前と比較すると、汚れが残りやすい形態をしています。
矯正用の毛束の列が少ない歯ブラシを使用したり、ブラケット周りは毛束が1つになっているタフトブラシを使用したりして細かい部分の汚れを落としましょう。
矯正期間中は、調整や経過観察で通院をするため、汚れがついている部分の落とし方などをお話する機会があります。
磨きにくい部分や歯磨きの時の疑問はお気軽にご相談ください。
唾液の分泌量や質の低下
唾液には様々な働きがあり、お口の中を洗浄して中和し、再石灰化を促進する働きがあります。
しかし、あまり噛まない習慣があると唾液の分泌が促されません。
しっかり噛むことで唾液の分泌は促されるため、やわらかい物ばかり食べる習慣がついていると唾液の量は少なくなります。
また、口を開けたまま呼吸をする口呼吸が習慣になっていると、口の中の唾液が少なくなり、唾液の働きが弱くなります。
初期虫歯
虫歯は黒いイメージがあるかもしれませんが、虫歯の初期の段階でエナメル質からミネラルが溶けだす「脱灰」の段階では、白い斑点や濁るような症状が出ることがあります。
この段階であれば、適切な処置をして定期的に検診を受けることで虫歯の進行を防ぐことができます。
エナメル質形成不全
エナメル質形成不全は、永久歯や乳歯がまだらな色になることがあります。
遺伝的な要因も関係ありますが、赤ちゃんや幼児期の頃の高熱や病気が関係している場合もあります。
エナメル質がうまく作られないため、変色が起きて歯がもろくなるため、症状によっては歯が欠けることもあります。
ホワイトスポットを予防するためには
1 正しいセルフケア方法も身につける
ホワイトスポットの原因は汚れの中の細菌が糖分を栄養に酸を発生させるため、正しいセルフケアできちんと汚れを落としましょう。
歯ブラシの毛先は細い物を使用して、1~2本程度を細かく動かしましょう。
ブラケットの周りはタフトブラシを細かく動かして汚れを落とすと効果的です。
また、食事の後は歯磨きをする習慣を身につけて、清潔な口腔内の状態を維持できるようにしましょう。
2 定期的な検診を受けてクリーニングをする
虫歯は自覚症状が少なく、いつの間にか進行していることも少なくありません。
ホワイトスポットの段階で対処すれば、進行を防げて歯を削る必要は少ないですが、症状もほとんどないため、ご自分でホワイトスポットを把握するのは難しいでしょう。
定期的な検診を受けていると、お口の中の状態を把握することができ、不具合が起きる前に対処しやすくなります。
また、専用の機械でクリーニングをするため、歯磨きでは落としにくい着色や歯石を取り除いてホワイトスポットのリスクを軽減できます。
3 フッ素で再石灰化を促進する
フッ素には、虫歯予防の効果が期待でき、「再石灰化の促進」「虫歯菌の活動を抑制する働き」「歯の質を強くする働き」があります。
ホワイトスポットの部分も含めてフッ素塗布をすると、再石灰化を促進する効果が見込めます。
また、フッ素は歯科医院で塗布する物と毎日のセルフケアで使用する歯磨き粉に入っている物があります。
歯科医院で塗布するフッ素は、高濃度なので、3ヶ月程度の効果の持続が期待できます。
歯磨き粉に入っているフッ素は、毎日使用できるように歯科医院で使用する物より濃度が抑えられていますが、その中でも高濃度な1450ppm程度の物を選ぶとより効果が見込めます。
日本で取り扱っている歯磨き粉の濃度の上限が1450ppmのため、高濃度の歯磨き粉を選ぶ時は1450ppmを目安にしましょう。
4 食生活を見直す
虫歯になりやすい食習慣は、ダラダラ糖分の多い食品を取ることです。
特に、甘いジュースや糖分のあるコーヒー、紅茶などを頻繁に飲む習慣があると、お口の中に糖分がある状態が続きます。
その状態で、汚れが残っていて細菌が酸を発生していると、歯が脱灰して虫歯が進行します。
唾液の再石灰化の働きがありますが、糖分が頻繁にある状態では再石灰化が追い付かず、虫歯のリスクが増えます。
同様に、頻繁に間食をする習慣も虫歯のリスクが増えます。
そのため、食事の時間や間食の時間を決めて、そのあとは歯磨きをする習慣をつけることが虫歯予防のために大切です。
表側矯正とは
表側矯正は歯の表面にブラケットとワイヤーを用いて歯並びを矯正する方法です。
歴史のある方法で、多くの症例があります。
従来は、金属の装置の見た目が目立ってしまうことがありましたが、白や透明のブラケットを選択できるようになり、矯正中の装置の見た目が目立ちにくくすることも可能です。
そのほかには、歯の裏側に装置をつける裏側矯正(舌側矯正)もあります。
装置を裏側につけるため、矯正中の装置の見た目がほとんど分かりにくい方法です。
また、歯の裏側は唾液線が近いため、唾液の働きを効果的に得ることができ、虫歯のリスクを軽減します。
まとめ
ホワイトスポットは汚れが残っていることで、その中の細菌が糖分を栄養に酸を発生して歯の表面を脱灰します。
そうすると、初期虫歯で歯の表面が白濁したり、白い斑点になったりする状態です。
そのため、汚れをきちんと除去して、虫歯になりにくい環境を維持することが大切です。
特に、表側矯正の装置がついている時期は、装置の周りに汚れが残りやすいため、丁寧に歯磨きをして汚れを除去する必要があります。
歯並びの状況や装置に合わせて、歯磨きの仕方は歯ブラシの当て方、歯間ブラシやデンタルフロスの使用方法などもお伝えすることができますので、セルフケアに役立てていただけます。
当院では、矯正期間中のセルフケア方法についてもサポートさせていただきますので、疑問や気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。
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