投稿日:2024.2.5
“逆ガミースマイル”ってなに?矯正で改善できるかを解説します!
こんにちは!
横浜駅西口から徒歩3分の歯科矯正専門医院、横浜駅前歯科・矯正歯科です。
いつも当院のブログをご覧いただきありがとうございます☆
笑った時に歯茎が過度に目立つ状態を「ガミースマイル」と呼びますが、その反対に、唇で歯が隠れてしまう「逆ガミースマイル」という状態があるのをご存じでしょうか。
笑ったときの印象が変わるため、気になってうまく笑えないという方も珍しくありません。
本記事では、逆ガミースマイルの特徴や原因、適切な治療法、予防法についても分かりやすくまとめました。
すでにお悩みの方はもちろん、将来に向けて今から予防をしておきたい方もぜひご参考ください。
目次
そもそも「ガミースマイル」とは?
逆ガミースマイルをご説明する前に、「ガミースマイル」について解説します。
ガミースマイルは、笑ったときに上の歯ぐきが広い範囲で見えてしまう状態のことです。「ガミー(gummy)」は英語で「歯ぐきのような」という意味があり、これが名前の由来となっています。原因は骨格の問題、上唇を上げる筋肉が発達しすぎていること、歯が小さいことなど様々です。
逆ガミースマイルとは?
ガミースマイルとは反対に、笑ったときに上唇が歯に覆いかぶさり、上の前歯がほとんど見えなくなる状態が「逆ガミースマイル」です。
歯の見え方が変わるだけですが、歯が見える量が少ないことで、実年齢よりも落ち着いて見えたり、少し暗い印象を与えたりすることがあるため、コンプレックスに感じる方もいらっしゃいます。
鏡の前で笑顔を作ったとき、上の前歯が見える範囲が全体の3分の1以下の場合、逆ガミースマイルの可能性があります。
逆ガミースマイルになる原因
原因は、生まれつきよりも加齢や生活習慣によって後天的に生じることが多いといわれています。
口周りの筋肉(口輪筋)の衰え
上唇を引き上げる力が弱くなると、逆ガミースマイルになることがあります。
上唇を引き上げる筋肉の力が加齢などによって衰えると、笑ったときに唇が十分に上がらず、歯が隠れてしまいます。
数年前のご自身の写真と見比べてみると、変化に気づきやすいかもしれません。どんなに歯並びがよくても逆ガミースマイルになる可能性はあるため、注意が必要です。
歯の摩耗やかみ合わせ
歯ぎしり・食いしばりの癖や、特定の噛み合わせによって上の前歯の先端がすり減って短くなると、歯が見える範囲が狭くなり、逆ガミースマイルにつながります。
特に「切端咬合(せったんこうごう)」という、上下の前歯の先端同士が直接ぶつかる噛み合わせの方は、歯が摩耗しやすいため注意が必要です。
逆ガミースマイルは矯正治療で改善できる?
歯の状態によっては、歯列矯正が有効な治療法となります。
矯正治療が適しているのは、歯が歯ぐきに埋もれるように生えていて本来の長さが出ていないケースです。
矯正治療で歯を適切な位置まで引き出す(挺出させる)ことで、歯が見える範囲を広げられます。
また、前歯が内側や外側に倒れていると、実際の長さよりも短く見えてしまいます。この場合、矯正治療で歯の傾き(歯軸)をまっすぐに整えることで、本来の長さが見えるようになり、改善されることも。
一方で、すでに歯が正常な長さまで生えているにもかかわらず、矯正治療で無理に歯を引き出そうとすると、歯ぐきが一緒に下がって歯根が露出してしまうリスクがあります。
歯根が露出すると知覚過敏を引き起こしたり、露出した歯根部分が虫歯になりやすくなったりと、新たな問題を生じさせかねません。そのため、矯正治療が本当に最適な方法なのかどうか、治療前の精密な診断が重要になります。
逆ガミースマイルに最適な矯正治療法
矯正治療で改善する場合、治療の目的によって適した装置が異なります。
歯を歯ぐきから引き出すような場合は、1本1本の歯を固定しているワイヤー矯正のほうが治療をスムーズにすすめられます。
マウスピース矯正で行うと、追加の装置が必要になる可能性が高く、そのぶんトータルの治療期間が延びるので、治療をできるだけ早く終わらせたい方には最適な方法とはいえません。
歯の軸を正す必要があるケースでは、ワイヤー矯正とマウスピース矯正どちらでも選択可能です。
ただし、捻転(歯が回ってズレていること)がみられる場合は、マウスピース矯正よりもワイヤー矯正のほうが治しやすいので、その点も覚えておきましょう。
適切な治療法は、歯の状態だけでなく生活スタイルによっても異なります。診断するには状態を正しく理解するための精密検査が必要ですので、気になる方は歯科医院までご連絡ください。
歯列矯正でガミースマイル・逆ガミースマイルになることも?
「歯列矯正をしたら、かえってガミースマイルが目立つようになった」
このような話を聞き、矯正治療に不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。これは、治療計画によっては起こりうる変化の一つです。
例えば、出っ歯を改善するために前歯を上方向(骨側)へ動かす「圧下(あっか)」という処置を行うことがあります。
この圧下の量が過度になると、歯が見える面積が減り、その分だけ歯ぐきが目立ってしまい、結果としてガミースマイルのような印象になるケースです。
逆に、噛み合わせのバランスを調整する過程で、意図せず歯の見える量が減り、逆ガミースマイルのような印象になってしまう可能性もゼロではありません。
こうした意図しない結果を避けるためには、歯を動かす前の診断が重要です。単に歯並びを整えるだけでなく、唇の位置や笑ったときのお顔全体のバランスといった「審美的な観点」まで考慮した治療計画を立てる必要があります。
逆ガミースマイルを改善する矯正治療以外の方法
原因や状態によっては、矯正以外の方法が適している場合もあります。代表的な治療法を2つご紹介します。
セラミックなどの被せ物
摩耗して短くなった歯などを削り、セラミック製の被せ物(クラウン)で理想的な長さや形を作る方法です。歯の長さは被せ物で調節ができます。
被せ物には様々な素材を選べますが、目につきやすい前歯には透明感のある自然な白さが特徴のオールセラミックがおすすめです。
金属を含まないため、長期間使用しても根元の金属が目立ったり、歯ぐきが黒ずんだりする心配がありません。
金属アレルギーの方でも安心してご利用いただけます。表面に汚れや傷がつきにくいのも、セラミックの魅力の一つです。
しかし、被せ物をするときは、隣接する歯とのバランスを考えて長さを決める必要があります。
1本だけ長いと不自然に見えることがあり、バランスをとるために数本の治療が必要になるケースも珍しくありません。
また、被せ物をするには天然歯を大きく削って土台にするため、場合によっては歯の神経を取る処置が必要です。
歯ぐきの位置を変える(歯冠長延長術)
麻酔をして歯の根元の歯ぐきを少し切って、歯が見える範囲を広くする方法です。
矯正治療や被せ物にくらべて治療期間が短く、歯を削る必要もありません。
ただし、矯正治療で歯を引き上げる場合と同じように、状態によっては歯の根っこが露出し、知覚過敏や根っこの虫歯などトラブルにつながる可能性があります。
また、歯ぐきは再生能力が高い組織であることから、効果が一時的なものになってしまうケースも少なくありません。
逆ガミースマイルを予防するための3つのポイント
小さいときから逆ガミースマイルという方は少なく、年齢を重ねて徐々に変化していく方がほとんどです。そうでない方は、ぜひ今から予防を意識しましょう。
効果的な予防法は以下の3つです。
矯正治療で歯並びを整える
「切端咬合(せったんこうごう)」など、歯の摩耗を招く噛み合わせの問題を根本から解決する方法です。
成人矯正は永久歯が生えそろっていて、虫歯や歯周病がない方であれば、年齢に関係なく始められます。
被せ物をするケースとは違って歯の神経を取る必要がないため、歯にとって優しい治療といえるでしょう。
口元の印象が大きく変わるだけでなく、虫歯や歯周病、口臭のリスクも下げられます。
ナイトガードを使用する
ナイトガードは、上下の歯の接触を防ぐためのマウスピースで、上顎にはめて使用します。
就寝中にはめると歯ぎしりを防ぐことができますが、使用時間に制限はなく、起きている間に使っても問題はありません。
これを習慣的に使用することで、歯がすり減っていくのを物理的に防ぎます。また、顎関節にかかる過度な負担を和らげる効果も期待できるため、顎関節症の予防策としても有効です。
口周りの筋肉を鍛える
口周りの筋肉を鍛えるのは、逆ガミースマイルの予防だけでなく、お顔が左右対称になったり、慢性的な首や肩の痛み・こり予防など、たくさんのメリットがあります。
歯科医院では、「口腔筋機能療法(MFT)」と呼ばれるトレーニングをご提案することが可能です。
これは舌や唇、頬の筋肉を正しく使えるように導き、筋肉のバランスを整えるためのプログラムで、ご自宅で簡単にできるものがほとんどです。
小さなお子さんでも取り組めるような簡単な内容が中心ですので、どなたでも無理なく習慣化を目指せます。気になる方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
逆ガミースマイルを治したい方は当院までご相談を
逆ガミースマイルは、口周りの筋肉の衰えや歯の摩耗が原因で、笑ったときに上の歯が見えにくくなる状態です。実年齢より落ち着いて見えたり、暗い印象を与えたりすることがあります。
治療法には、歯の位置や傾きを整える「歯列矯正」、歯の長さを補う「セラミック治療」、歯ぐきのラインを調整する「歯冠長延長術」など、さまざまな選択肢があります。
ただし、どの治療法にもメリット・デメリットがあり、お口の状態によって最適な方法は異なります。
また、逆ガミースマイルは後天的に生じることが多いため、歯並びの改善やナイトガードの使用、口周りの筋トレといった予防も重要です。
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