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投稿日:2023.11.1

金属アレルギーでも矯正治療はできるのか?

こんにちは!
横浜駅西口から徒歩3分の歯科矯正専門医院、
横浜駅前歯科・矯正歯科です。
いつも当院のブログをご覧いただきありがとうございます
今日は金属アレルギーでも矯正治療はできるのかというテーマについてお話していきたいと思います!

矯正治療 金属アレルギ-

金属アレルギーでも矯正治療はできるのか?

金属アレルギーだと矯正は難しいのではないかと不安になり、悩まれている方も多いと思います。
金属アレルギーは決して珍しいことではなく、今まで金属アレルギーではないと思ってい
た方でも、後天的になることもあるので注意しなくてはなりません。

矯正治療 金属アレルギー

矯正装置や器具に含まれる金属アレルギーの原因物質(アレルゲン)とは?

金属アレルギーを引き起こす原因物質(アレルゲン)では、「ニッケル」「クロム」「コバルト」「銀」「銅」「錫(すず)」が代表的です。

ワイヤー矯正の場合は歯にブラケットと呼ばれる装置とワイヤーを使用します。
このブラケットとワイヤーのどちらにも「ニッケル」「クロム」「コバルト」 が含まれています。 
虫歯の治療で保険での銀歯を入れていた場合は銀、パラジウム、金、銅など他にも色々な金属が含まれますが、矯正用の金属とは少し成分が異なります。
銀歯が入っていて何も反応が無い場合は多くの場合、心配ないですが、銀歯が入っていても矯正装置でアレルギー反応が出る可能性はあります。

矯正治療 金属アレルギー

金属アレルギーの人が矯正治療を行う場合、起こり得るリスクとは?

一番は、お口の中や全身に生じるアレルギー反応です。

具体的な症状に、口内炎や唇の腫れ、湿疹、かゆみ、赤みなどの症状があります。
また、症状が重い場合は意識障害なども起こり得ます。
ただし、重度のアレルギーの人の場合は、その前にほかの症状が表れるはずなので、そこまで重篤な状態に至るケースは非常に稀です。

今まで金属アレルギーの自覚がなかった人でも、アレルギー症状がでてしまうこともあるのか?

可能性としてはあり得ます。
ただ、矯正治療をきっかけに金属アレルギーの症状が出るというのは非常に珍しいケースだと思います。
とくに女性の場合は、ネックレスやピアスなどをつける機会も多いので、アレルギーの自覚のある人は割と多いようです。
その一方で自覚の機会がこれまでなく、自身が金属アレルギーであることに気づいていない人もいらっしゃいます。
金属アレルギーが心配な方は、矯正治療を始める前に検査をすることをお勧めします。

金属アレルギーのある人、またはアレルギーが心配な人が矯正治療を受ける場合に、どのような点に注意したら良いのか?

繰り返しになりますが、まずは金属アレルギーがあることや具体的なアレルゲン(金属名)などを事前に伝えることが重要です。
矯正治療を始める前にアレルギーの有無を確認することで、アレルギーの起こりにくい・アレルギーの心配のない装置や治療法を検討することが可能になります。

金属アレルギー 歯列矯正

矯正治療を始める前の金属アレルギー検査とは?

当院で検査する場合

金属アレルギーはアレルギーの5つの型の中で4型に分類されます。4型のアレルギーは遅延型で24時間から72時間で症状が現れるものを言います。
検査としては歯にブラケットをつけて生活してもらい、なんらかの反応が出た場合はすぐ除去するような簡単な検査をします。
すぐ反応が現れれば除去できますが、先程お伝えした通り遅延型のため、最低1日は置く必要があります。
この検査では実際、歯を動かすときに装着するブラケットを使うのでこれで反応が出なかった場合はワイヤー矯正が可能であるということになります。
もし、この検査で何らかの反応が出てしまった場合は矯正ができないと思うかもしれませんがそうではありません。

皮膚科で検査する場合

皮膚科を受診して金属パッチテストを受けることも選択できます。
皮膚科でより詳しく検査することで、ご自分が、どの金属元素にアレルギーを持っているのかを確認することができます。
その結果によって、今後の矯正治療で使用できる器具・材料を検討します。
金属パッチテストとは、皮膚表面(背部や上腕)に金属を含んだ試薬を貼付することにより、アレルギー反応を起こすかどうかを調べる方法です。
テストでは、歯科で使用される主な金属の(ニッケル、コバルト、クロム、パラジウム、スズ、銀、銅、亜鉛、水銀、インジウム)を検査することができます。

矯正治療 金属アレルギー 

金属アレルギーの人でも安心して治療ができる矯正装置とは?

ワイヤー矯正の場合であれば、セラミック製のブラケットが金属アレルギーの人には適しています。
また、金属でも「チタン」はアレルギーを起こしにくいため、金属アレルギーの人にも使用が可能です。
ワイヤー矯正以外では、マウスピース型矯正であれば金属アレルギーの方でも安心して治療を受けていただける可能性があるので、
“金属アレルギーがあるから矯正は無理、、、”と諦める必要はありません。

矯正治療 金属アレルギー

マウスピース(アライナー)矯正は金属アレルギーの方でも問題ないのか?

マウスピース型矯正は金属が使用されないため、金属アレルギーの方には適しています。
ただし、マウスピース型矯正はすべての歯並びに適応できる治療法ではありません。
歯並びの状態によっては選択できないこともあるので、その場合は先にご紹介したセラミックブラケットやチタン製のワイヤーなどで対応していきます。

マウスピース矯正とワイヤー矯正の違いは?

インビザライン(マウスピース型矯正)

インビザライン(マウスピース型矯正)は、樹脂のマウスピース矯正です。
マウスピースに金属部品はありませんから、金属アレルギーの方は、安心して矯正できる特徴があります。

【メリット】

・矯正装置が目立たない
・外して食事が出来る為、食事内容に制限がない
・歯磨きがしやすく、虫歯になりにくい
・ワイヤー矯正と比べて歯の負担が軽く痛みが少ない

【デメリット】

・装着時間や交換時期など自己管理が求められる
・装着時間が短いと治療期間が延びる可能性あり

ワイヤー矯正
【メリット】

・歯に装置が接着されるので、装置の取り外しの必要がない(固定式の為、自分で調整する必要がほとんどない)
・裏側矯正:唾液が装置に触れるので、表側矯正よりも虫歯になりにくい、舌癖(舌の悪い癖)の改善に有効
・表側矯正:裏側矯正よりも慣れるまでが早い、製作日数がかからないため、早く始められる

【デメリット】

・硬い物を食べると装置が外れやすい
・慣れるまで舌や口の違和感がある(発音がしづらい、口内炎ができる等)
・装置に食べ物が引っかかる
・歯磨きがしにくい
・裏側矯正:装置製作日数がかかる、表側矯正よりも慣れるまでが早い
・表側矯正:矯正装置が見える

【こちらの記事もどうぞ】

「自分に合った矯正治療とは?~ワイヤー矯正とマウスピース矯正の違い~」 

「マウスピースって本当に歯を動かせるの?」 

まとめ

簡単ではありますが金属アレルギーと矯正治療について説明していきました。
金属アレルギーがあるからといって、矯正治療を諦める必要はありません。
矯正ではいろんな金属を使っていくので注意が必要ですが、
近年は医療技術や材料の発展によって、金属アレルギーの人でも安心して治療できる装置が増えています。
歯並びの状態によっていは、マウピース矯正が可能な場合もあるため、大多数の方が安心して矯正治療を受けられます。

金属アレルギーが心配な方は、是非当院にご相談してください。
患者様に合った矯正装置をご紹介させて頂きます。
※歯科矯正についてのお悩みやご質問等は、無料カウンセリングからご相談ください。
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